写真で振り返る 第31回 壱岐サイクルフェスティバル③

レースは最終局面へと突入。
一分の急な上り、コンクリ坂をU19の選手に続いて2番手で通過。ここで数名協調して抜け出せれば勝利へのアドバンテッジになると希望したが、メイン集団は活性化せず静観した形をとる。というのも、この後は下ってゴール前に差し掛かるまで1kmほど平坦路が待ち構えている。しかも今回は強烈な向かい風だ。多勢に無勢、少人数では勝ち目は少ないと皆踏んでいるのだろう。
10名ほどのグループに纏まり最後のゴール前上りに向かう。皆ペダリングを緩め、足を軽く回しながら力を温存しているのが手に取るようにわかる。
ゴールまで2段坂になっている最初の1段目の坂をクリア。先頭集団はゴールスプリントに向けての位置取りが激しくなる。
残り数百メートルほど。
自分が思い描いた展開通りに集団の前に躍り出る。
右に見える白い建物を目印に、そこから最期のスプリントを開始してゴールを一番に通過する目論見だ。よし、勝った!と思ったあのもつかの間、
他の選手も考えていることは同じで、ここから一挙に数人に捲られる。
結果は表彰対象でしたが5位という結果でした。表彰された1位から6位までのタイム差が2秒という稀に見る僅差の勝負。
結果はともかくレースの展開や雰囲気を思う存分楽しめた第31回 壱岐サイクルフェスティバルでした。

サイクリングイベントで自分のペースで気持ち良く走るのも楽しいですが、自分のレベル、走力、年齢に合わせて他の選手と競いながらゴールを目指すのも楽しく、自転車競技の魅力の一つです。
競技、普段では味わえない非日常の体験が日常に良い刺激を与えてくれることでしょう。
耐久レースやヒルクライムレース。自分に合ったレースイベントが必ずあるはずです。一度、挑戦してみてはいかがでしょうか?